寺内大吉さんが86歳で亡くなられた。
私はこの方のおかげで、子供ながら「イーブン(even)」という言葉を覚えた。
この寺内氏は仏門の人間でありながら、キックボクシングの解説をしていたのだ。当時はゴールデンタイムに毎週キックボクシングのTV中継があり、キック界のスーパースター「キックの鬼」こと沢村忠選手を中心として、精悍な顔立ちの富山勝治選手や、ちょっとニヒルな感じの稲毛忠治選手などが活躍していた。
そんな毎週放送される中継を見ていた私は、ラウンドが終わりCM入り直前に実況アナが「寺内さんの採点では10対10のイーブンです」とよく言っていたのを聞いていたのだ。
正確には実況アナのおかげなのかもしれないが、子供だった私の脳内では「寺内」≒「イーブン」という事になっていたのだ。w
当然「寺内さんの採点では10対9で富山が取っています」などという実況もあったのだろうが、「イーブン」という言葉の意味を母親に訊いた時のことを鮮明に覚えている。
アニメの「キックの鬼」も見ていた。実在の現役選手である沢村忠選手を主役に据えたアニメなんて、今では嘘のような話だが’70年代ではそれいうのがあったのである。
今で言えば、イチローがアニメの主人公になるようなものだ。
沢村選手の必殺技「真空飛び膝蹴り」はアニメではスゲー高く跳び上がり、相手選手の頭上から鋭角に膝を蹴りこむように描かれていたので、実際の中継で実況アナが「真空とび膝蹴り!!」と言っても、子供の私は「え? 今のが『真空とび膝蹴り』なの?(・_・;)」と思っていたものだ。
話しがそれたが、寺内大吉さんのご冥福を心よりお祈りいたしす。
合掌。