22日は夕方から新橋演舞場で歌舞伎鑑賞。
壽 初春大歌舞伎(夜の部)
座席は1等Aというグレードながら、15列目2番ということで左端(下手側)。
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しかし、これが結果的には良かったのだ。
さて、歌舞伎鑑賞の前回は10月の
「芸術祭十月花形歌舞伎『當世流小栗判官』」
だったので3ヶ月ぶり。>その時の記事
ど派手な演出に驚いたり楽しかったりだった。
今回は通し狂言ではなく3部の演目。
一つめは
『歌舞伎十八番の内 矢の根』
いわゆる、荒事。
歌舞伎十八番っていうと、成田屋(市川團十郎のお家)の出し物って感じちゃってたけど、
今回は曽我五郎を演ずるのは、坂東三津五郎(大和屋)。
それで改めて感じたののは、
「歌舞伎十八番の演目だと、三津五郎でも團十郎や海老蔵に口調が似るんだな。」
ってこと。
逆に言えば
「成田屋独特の台詞回し」だと思っていたのが、
実際はそうではなくて、
「歌舞伎十八番の荒事の台詞回し」もしくは「曽我兄弟役の台詞回し」だった。
TVで歌舞伎十八番の演目をやると、團十郎が演じているのがほとんどだからな。
一つ勉強になりました。
さて、
二つめは
『連獅子』
今回、これには「五世中村富十郎一周忌追善狂言」と題されている。
昨年、1月3日に亡くなった、人間国宝 五代目中村富十郎さんの法要でもあるわけだ。
よって、仔獅子の精を演ずるのは、
富十郎さんが69歳で儲けた一粒種である
初代 中村鷹之資(天王寺屋・12歳)なのである。
さらに、
親獅子の精は、
昨年、人間国宝になられた二代目 中村吉右衛門(播磨屋)である。
吉右衛門には跡取りと成りうるご子息が居ないので、
幼くしてご尊父を亡くされた鷹之資の後見役となっているのだ。
富十郎さんがご健在であれば、これは親子で演じたであろうところで、
一周忌に親代わりである吉右衛門と演じるということだけで感動的なのだ。
しかも、ストーリーとしては
獅子の親が、子の強さを確かめるために崖から落として、
自分の力ではい上がってくるかを試すという、
定番だけど、強い親子愛を感じるもの。
まさにダブル感動なわけである。
おそらく多くの人が、
白い髪と赤い髪の2人が、髪を激しく振り回す踊りを
観たことはあると思う。
連獅子の動画(クライマックス部分11m55sから)←クリック
そして最後の
三つめは
『神明恵和合取組 め組の喧嘩 品川島崎楼 より 神明末社裏まで』
火事と喧嘩は江戸の花
なんていう慣用句(?)もあるとおり、
火消「め組」と相撲取りが大喧嘩をするというお話し。
居酒屋で飲んでたら、となりの客から
「うるせぇーんだよっ!」
なんて言われることは、しょっちゅう(?)だけど、
そんなことから大騒動に!
火消が相撲部屋を襲撃に行っちゃう。(笑)
親分が出てきて手打ちってことになるんだけど、
大人数のたちまわりシーンは圧巻。
ちょっと長い気もしたけど、
分かり易いっていえば、ちょー分かり易い。
ここで、最初に書いた今回の座席位置のことだけど、
大勢の火消達がが花道を駆け抜ける時に、
その勢いを間近で観られるのはもちろん、
振動や風圧でもその勢いを感じられるわけ。
七三での観得を切る様な場面では、斜め後ろから見る事になってしまうけど、
今回の演目ではかなり良い席だったと感じた。
それと、
この演目は尾上菊五郎・菊之助の親子(音羽屋)が火消側の主役なんだけど、
この2人は1年前の国立劇場で
『通し狂言四天王御江戸鏑』
を観た。
この時は、とある隠し球で大笑いしたな。>その時の記事
さてさて、次回の歌舞伎は鑑賞は・・・。
2月は、ここ新橋演舞場で、
中村勘太郎改め
六代目中村勘九郎襲名披露
二月大歌舞伎
が上演される。
夜の部で襲名の口上があるので、良いタイミングで良いチケットが(安く)手に入ったら、
是非とも観にいきたいところ。
2月は国内ラグビーもシーズンの大詰めで日本選手権があるので、
そこに当たらない日程が良いな。
スターダムとは日程が被っても、夜の部なら余裕で間に合います。
Amebaでも日記書いています。>こちら
特に携帯電話で観て頂いている方は、Amebaがお勧め。